イギリス医療 NHS 3

2019年9月の『イギリスの医療・NHS2』の記事以降、NHSの非効率的な理由が少し判明したので、続きを書きます。

今までの経緯

2019年1月のMRIの結果、早急に専門医に診てもらう必要があるとのことで、GPが病院に紹介状(以降リファーラル)を送りました。2週間後に予約されましたが、直前になり「早急の必要性はない」ということで予約はキャンセルされ、GPにスタンダードのリファーラルをするように差し戻されました。GPはすぐさまにリファーラルをしたものの、予約の手紙が届いたのは7月初めで、予約自体は10月末でした。この間、待ちきれなかった私は、プライベートの専門医に診てもらいました。プライベートに行かない人は、そのまま悩み続けて生活することになります。

その後9月に病院から手紙が届き、10月の予約はキャンセルされ、2020年1月末に変更されたとのことでした。

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NHS・その後

10月初め、他のことでGPに行きました。その時に、話の流れで話題にすると、GPはすぐさまに‘Referral Review’というのを病院に送ってくれました。プライベートで診てもらっていて余裕があったし、NHSのこの予約はどうでもいいかなと思っていた私は何の期待もしていませんでしたが、2週間後に手紙が届き、予約は12月初めに変わっていました。約2ヵ月早まったわけです。レビューのリクエストが利いたようです。

プライベートで診てもらったR医師は「違うところに予約されているからキャンセルしていい」とは言っていましたが、キャンセルすると次の予約に影響があるかもしれないし、そもそもGPと話しても、専門医を指定して病院にリファーというNHSのシステムがなさそうな感じだったし、病院の予約係に説明したところで「あなたはキャンセルしたいのね」と片づけられそうなので、予約通りに病院に行き、そこでお医者さんに交渉した方がいいのではと思い、12月初めに行ってきました。

病院で待っていると、レセプションと年配の男性が口論していました。「俺は違う医者に予約されている。正しい医者に予約を変えろ!」怒り狂っている男性ですが、多分、明日は我が身・・というか、私がしようとしているのは同じこと。但し、レセプションではなく、お医者さんに。 次は歩くのも大変そうな年配の女性。下の階に行けと言われ、この女性も「下の階では、ここに行けと言われたのに、また戻るとかありえない。あなたが予約してよ!」と力のない声だけど怒りは充分伝わってきます。結局、レセプションで予約をとっていたので、わざわざ下の階に行かなくてもよかったようです。

いよいよ名前を呼ばれ中に入るとお医者さんがいきなり「申し訳ないけど、間違ったところに予約されているよ」私が「そう思っていました・・・」2人で顔を見合わせて苦笑い。そして「間違ったところに予約されているのは百も承知だけど、予約をキャンセルすると次の予約に影響がでたり、£167請求されても困るし、予約係りに電話したところで、正しい専門医に予約を入れてもらえるとは思えないので、直接交渉にきました」というと「非常に正しいやり方だ 笑」

ちなみに私が本来行くべきところはNeurology and Neurosurgeryというところで、予約が入っていたのはENT (Ear, Nose and Throat)。しかし、目の前にいるK医師はNeurology and Neurosurgery所属のNeuro-Otologist。多分、予約されていたところよりは、私の病気に近い?

ビックリしたのは、この先生が受け取っていたのは、GPのリファーラルの手紙のみ。MRIの画像も結果のレポートも何もありません。ビックリしたというわりには、用意周到な私はMRIのレポートと、3月と7月のプライベートのR医師の手紙のコピーを持っていたので見せました。そして、2018年5月の最初の問題発生から説明をし、プライベートで診てもらったR医師に、NHSで継続して診てもらいたいと伝えると「R医師とは一緒に働いているので、俺に任せておけ」のノリでしたが・・・ 簡単に行くとは思えないので、また待ちました。

翌週、K医師がGPに送った手紙のコピーが届きました。「この女性はプライベートに引き続きR医師に診てもらう必要があるので、そちらの紹介するように」 GPに差し戻したら、同じことの繰り返しのような気がしますが・・・ その数日後には、GPが更なるReferral Reviewを病院に送っていました。うちのGPは本当に優秀です。GPが優秀過ぎて、ずっとNHSは素晴らしいと思って生きてきました(笑)

GPの手紙の約2週間後、お正月明けすぐに病院の予約のテキストが届きました。数日後の予約です。もしかしたら、もっと前に手紙が送られたのかもしれませんが、クリスマス時期なので遅れているか、なくなってしまったのでしょう。とにかくテキストが届いたのがラッキーです。当てにしていなかったので、オンラインチェックもしていませんでした。うっかりこの予約を逃してしまったら、また1からやり直しになったかもしれません。テキストでは、どこに行けば良いかわからなかったので、オンラインで予約確認。医者の名前はなかったけれど、病院の建物は私が行くべきところでした。しかし、まだ油断はできません。

当日病院に行くと、私を呼びにきたのは、R医師ではなく、女性のA医師でした。中に入ると「あなた何故ここにきたの?」(笑) 「予約が入っているし、R医師がいると思っていました」というと「まぁあなたのせいではなく、予約係のミスなので気にしないで。私がR医師にまわしておくので大丈夫よ」といわれ、そのまま帰されました。A医師は、GPには戻さずに、病院内でR医師にまわしてくれるとのことでしたが、この後、どうなるのかはまだわかりません。7月のMRIを撮るまでには、NHSでR医師に辿りつけることを祈って過ごします。

感想

1度の予約に£167かかる予約の手紙で脅しているわりには、2度も違う医者に予約を入れる、しかも、2回めは「R医師に予約するように」という手紙もあるのに。また、専門医のところに紹介されても、MRIの結果も何も届いていない、本当に非効率的です。2人の専門医は、新しいコンピュータのシステムのせいにしてはいましたが、これはコンピュータではなく、予約係の問題だと思います。GPからリファーされてきた内容を読みもせず、適当に空いている医者に予約を入れ、専門医はGPに差し戻しして、また予約しなおし・・というのが延々と繰り返されている。医者、GP、患者、予約係、全ての時間を無駄にしているわけです。予約係にすれば、毎日何百通のリファーラルが届き、イチイチ読んでいられないということでしょうし、予約係は医者でも看護師でもないので、恐らく読んでも病状はわからないと思うので仕方ないのかもしれませんが、あまりにも無駄が多過ぎです。

私は病気の疑いをかけられたものの、基本的には健康で、いろいろ対策を考える思考力もあるけれど、すぐ死に至るわけではないけど本当に具合が悪い人や根が面倒くさがりの人は、ず~っと後回しにされたり、たらい回しにされ、最終的に本当に危なくなった時に緊急で診てもらえるのを待つのかもしれません。但し、平均寿命は男性79歳、女性83歳ということなので、病院に行かなくても、身体に悪そうな食事をしても、人間は大丈夫なのかもしれません。