イギリスの医療・NHS 2

今年の初めNHSの病院の予約がとれないので、プライベートで診てもらったのですが、忘れた頃にNHSから手紙がきたので、思っていたよりも、中途半端な病人には厳しいNHSのお話しをしす。

以前の記事『イギリスの医療・NHSからプライベートへ!』に、今回の問題で、私がプライベートに行くことにした理由が書いてあります。

NHS・その後

1月末のMRIの後、専門医のコンサルテーション予約が取れない私は、結局、3月末にシャード (The Shard) にある病院で、プライベートの専門医にコンサルテーションをしていただき、7月末にまたMRIを撮り、経過を見るということになりました。それまでは、特に何の規制もなく、普通に生活していて良いということなのでで、7月のMRIで万が一手術が必要とかになったら困るし、遊べるうちに遊んでおこうという気持ちで生活をしていました。

そんなある日の7月初め。NHSの病院から手紙が届きました。専門医の予約の手紙です。3月にプライベートで診てもらったので、NHSに連絡してキャンセルする必要があったのかもしれませんが、電話も繋がりにくいし、予約を取ろうとすると態度は悪いので無駄に話したくないし、キャンセルしても、記録に残るかどうかもわからないので、そのままにしていました。NHSの目安としてGPのリファーラルから18週間以内に専門医に診てもらうということですが、ちょうどそのぐらい経った頃の手紙です。但し、手紙に書いてある予約の日は、10月末!! MRIから9カ月後、リファーラルから30数週間後の予約です。18週間のほぼ倍!もうビックリして、笑うしかない感じです。でも、忘れられてないんだねとも思いました。また、手紙には「あなたが予約に来なければ、NHSは£167かかります」「予約を1度よりも多く変更したり、当日来ない場合は、NHSはもう次の予約はしません。」と書いてあります。一応その後に「またGPからのリファーラルが必要になります」とはあるので、また1からやり直せば、良いのかもしれないけど、こんなに待たせて、どんだけ自分達の都合なんですかという気分。

7月末にプライベートで、MRIとその後のコンサルテーションも予約しているので、NHSは今のところ必要ありませんが、もしその後、仕事を変わったり、保険会社がカバーしないとなった場合、NHSに戻らなくてはいけないので、この予約はキャンセルしない方がいいのかしらと考えて、とりあえず、プライベートの専門医に聞いてみることにしました。この専門医が、本来、NHSでも診療するはずの人だったので。専門医曰く「今更・・・ しかも違うところに予約されているので、キャンセルしていいよ。今後もし保険会社がカバーしないということであれば、GPは直接、NHSの病院の僕宛てにリファーラルするように手紙を書くから大丈夫」と。 そして、1月末と7月のMRIの結果がほぼ同じで悪化している気配はないので、私の次のMRIは来年ということになりました。しかし、こういう定期的な検査は、保険会社はカバーしないので、特に症状がでなければ、私はまたNHSに戻らなくてはいけません。そうなると、10月末の予約、ちょっと違うところにまわされているみたいだけど、キャンセルしない方が良いのかしらと考え、まだ時間があるしと思って放置すること2ヵ月。またNHSから手紙が届きました。しかも2通!

最初に開いた方は、単に来年1月末の予約。もう1枚は、10月末の予約はキャンセルされ、1月末に延期されたということ。私の問題が発見されたMRIから丁度1年! 最初はURGENTの予約が必要で、2週間以内のはずのコンサルテーションの予約が、丁度1年後! 私は今のところ元気だけど、死んじゃう人もいるんじゃないのという感じ。まぁ死にそうになったら、緊急に診てはもらえるのでしょうが、いくらなんでも1年は・・・・ そしてまた「£167かかる」とか「来ないともう予約できません」とか書いてあります。こんだけ待たせて、謝罪もなく、淡々と£167とか、どの口が言うか!ぐらいの気分ですが、定型文を送っているだけなので怒ってもしょうがないですね(笑) でも、こうなってくると、1月の予約もまた延期の可能性もあり、気が付くと、次のMRIの時期になるかもしれないし、1月までに何か問題が発生するかもしれないので、とりあえず、予約はキープしておくべきなのかしらと思っているところ。1月の予約を私がキャンセルすれれば、他の誰かが予約入れてもらえるのかもしれませんが、私自身も問題がないわけではないので、このままにしておきます。

同僚のGP

もう一つNHSの驚き話。

これは私ではなく、同僚の話です。

彼は今年2月の半ばに、GPに電話をし、ジェネラルチェックアップの予約を入れようとしました。身長・体重・血圧・血液検査などをする予約です。ところが、予約がなかなか取れません。これはうちのGPであれば、多分、1週間以内のはずです。検査自体は、医者ではなく、看護師さんがやってくれるので。もしかしたら、その後の問診などは、1ヵ月待ちになるかもしれませんが。GPによって状況が違うとはいえ、彼が何度電話しても、来週またかけなおしてくれというような返事。そして、2ヵ月近く経った4月の初め、やっと予約が取れました!! しかし、その予約は5月末(笑) ジェネラルチェックアップに、3カ月半待ちとか・・・ ちなみに、この同僚は白人のミドルクラスのイギリス人なので、人種・階級差別で無視されたのではありません。時々、こういう状況になると、人種差別されたと騒ぐ日本人や非白人がいますが、イギリス人にもこうです。しかし、身長・体重はどうでもいいにしても、血液検査だけでもやってもらえないものかしら、病院に直接行ってできるかもしれないので、GPに聞いてみたらといっても「一応、予約取れたし・・・」と。本人がいいならいいけど、血液検査は早く行った方がいいのに・・・

さて、5月末のある日。いよいよ明後日は予約の日。そこへGPから電話がかかってきました。「人が足りないので、予約はキャンセルします!」 はっきり言って、ふざけるな!です。私だったらもうGPを替えるか、直接行って抗議するか、血液検査できる病院ないか聞くとかするけど、イギリス人・・・こういうとこ弱腰。

その後もGPに電話をしたり、GPから電話がかかってきて「来週ぐらいに予約とれるかも」みたいな話はありますが、9月末近い今も、まだ予約はとれていません。病気が見つかったらどうしようという本人のあまり乗り気ではない姿勢も原因の1つとは思いますが、そこのGPは相当問題です。医者も看護師も週1回しか働いてないじゃないかというイメージです(笑) BREXITでヨーロッパ人が減っているからではないかと思う人もいるかもしれませんが、GPとは昔からこういうものと言われれば、そうかもしれません。私の登録しているGPにはウォークインクリニックがあり、昔と比べ、ずいぶんNHSも良くなっているじゃないと思っていた(勘違いしていた)だけで、それがUK全体ではないのでしょう。

最後に

日本から留学などで来る日本人もGP登録をするでしょうが、GP選びは慎重にしましょう。また最寄りの救急病院やウォークインクリニックは、調べておきましょう。

NHSのシステムについては『イギリスの医療・NHS』という記事に、知っている範囲で書いてあります。但し、地域によって、GPや病院によって、いろいろ異なります。