イギリス1の宝石街とその周辺

イギリスで1番ジュエリーのお店が建ち並ぶハットンガーデン (Hatton Garden)とその周辺の教会、パブ、マーケットを紹介します。

 

 

ハットン・ガーデンの移り変わり

 

ある日の土曜ハットン・ガーデンを通りました。

カムデン地区ですが、シティのすぐお隣りにあるこの一帯にはは、宝石店がたくさん並んでいます。貴金属に興味がない私には、あまり用のないところなので、頻繁に行くことはなく、20~30年前に何度か行ったのと、数年前に夕方通りかかったぐらいです。

数年前通りかかった時は、既にお店が閉まっている時間だったのですが、その時「なんか怪しい」と思ったのを覚えています。お店が閉まっている、しかも貴金属店なので、どのお店も盗難予防のため、かなり頑丈に閉められている、ということは、危険な地域のお店と似たような状況になっているので、そう思うのも当然です。

今回は土曜日の昼間、お店はほとんど開いていました。ここで私がビックリしたのは「ユダヤ人がいない」といことです。昔ここに来た時は、お店の人のほとんどがユダヤ人だと記憶に残っていたからです。ユダヤ人がひとりもいないので、私の記憶がNYの貴金属店が並ぶ通りと混ざっているのかもしれないと思いましたが、週明け会社の人達に「ハットン・ガーデンって聞いて何をイメージする?」と聞いたら「ユダヤ人・・・しかもオーソドックスの。みんな帽子を被って・・」 やはりそうです。昔はユダヤ人が多かったのは確かのようです。

ではユダヤ人がいなかったその日、どういう人が働いていたかというとアフリカ北部・中東~パキスタン、バングラディッシュ出身と思われる人達です。働いている人達はしっかりスーツを着ている人も多く、お店の中にいるだけなので、昔とは働いている人種が違うぐらいなのですが、路上に立っている人がたくさんいました。この人達は、ジャンパーとジーンズなどかなりラフな服装、しかも、ニヤニヤ物色しているような人もいて、かなり怖かったです。ひとりふたりなら何とも思わなかったかもしれませんが、ポツポツとたくさん立っていると思わずバッグとかギュッと持ち、歩くのも早くなります。後で友達に「どんな人達だった?」って聞かれて「Potential Burglar or Drug dealer」と答えたぐらいなので、どういう雰囲気かわかってもらえるでしょう。貴金属店が並ぶ、高級そうな通りで、どうしてこういう怖い気分になるのか不思議でした。

しかし、あとあと考えると、土曜日はユダヤ人が仕事をしない日。友達のユダヤ人達は宗教熱心ではないので忘れていましたが、昔ハットン・ガーデンにいた多くのユダヤ人は、オーソドックスなので、土曜日は働いていないからではないかと閃きました。というわけで、平日はどうなのかと思い、平日の昼間に再びハットン・ガーデン見学に行ってきました。

昔ほどではありませんが、ユダヤ人はいました。オーソドックスの人も数人見かけたし、それ以外のユダヤ人も働いていると思います。しかし、土曜日に見かけたような人種の人もたくさんいました。特に大きなお店には、アジア・アフリカ系の人が多いような気がします。但し、平日で近所のメディアや弁護士事務所の人達などもたくさん歩いているせいか、ポツポツ怪しく立っている人は見かけませんでした。

ジュエリーを探しに行く人、質屋に行く人は、平日行くことをおすすめします。私が行った土曜日がたまたまだったのかもしれませんが、買い物をした後や現金化した後に、狙われる確率が高そうです。

宝石店が多いということは、強盗なども多いのでしょうが、記憶に新しいところでは2015年、イギリス史上最大の強盗事件がありました。4年前のイースターホリデー(4連休) の間に犯行が行われました。Safe Deposit Ltdという会社の地下倉庫から£200mil (約290億円)相当の宝石を強奪しました。50㎝の分厚い壁をドリルで開け、開けた細い穴から侵入して奪って逃げた話が当時のニュースで毎日流れていました。犯人はほとんど60代70代でまたまた仰天。でもみなさんプロの強盗だったようです。この事件は、2017年に映画化されました。ハットン・ガーデンの街並みも映っています。

 

セント・エサルドリーダ教会 (St Etheldreda’s Church)

ハットン・ガーデンの東隣りのエリープレイス (Ely Place)にある古い教会です。チャーターハウス・ストリート (Charterhouse Street) の入り口には門があり、そこからほんのちょっと入ったところにあるのですが、門のところからは教会は見えません。教会はエドワード1世の時代の13世紀後半からあるらしいのですが、他の建物の間に無理矢理入ったかのように、ひっそりと建っています。

階段を数段あがって扉を回して中に入ります。短い廊下を歩いて、階段をちょっとあがると教会の中です。中は暗いですが、ステンドグラスがとても綺麗です。地下はイベントスペースとなっているので、何かのイベントの時に利用してみてはどうでしょうか?

もうずいぶん前になりますが、お友達の結婚式で行ったことがあります。当時は教会に興味がなかったので、友達のウェディングドレスを見たり、みんなで集ったりでした。今だったらきっと、じっくり建物も見学しそうです。

セント・ピーターズ・イタリアン教会 (St Peter’s Italian Church)

ハットン・ガーデンを抜けて突き当たるクラーケンウェル・ロードClerkenwell Roadにあるイタリア人のカソリック教会です。19世紀にイタリア人の移民が増えた時に建てられたようです。クラーケンウェル・ロードはバスも通るわりと広めの道で、お店やホテルが並んでいますが、教会の入り口は、セント・エサルドリーダ教会同様、無理矢理他の建物の間に挟まっている感じです。知らずに通ると見逃してしまうかもしれません。

入り口だけ見ると狭いのですが、中はかなり広いです。グーグルマップのサテライトで見ると、ちょっと変わった形をしているのがわかります。もしかしたら、もともとあった教会の周りに他の建物が建ち、入り口を後からくっつけたのではないかと思われるような建ち方です。

中の壁や天井は白く、ところどこと水色で、す~っとしているのですが、初めて行った時は、非常にキンキンしたイメージでした。実際そこまで金があるわけではないのですが、とにかく綺麗です。

今年か来年には、ここでお友達が結婚式を挙げるようです。彼女はロンドン生まれ、ロンドン育ちですが、両親がイタリア人で「私もイタリア人、結婚式は絶対にセント・ピーターズ」と言っています。私も密かに楽しみにしているので、早く決まって欲しいです。

教会のそばにはイタリアンレストランなどがあります。2軒隣りにはロンドンで1番古いイタリアン・デリカテッセン『テローニ・オブ・クラーケンウェル (Terroni of Clerkenwell)』があり、いつも賑わっているということです。またパスタ・コーヒー・ワインなどイタリアの食材も買えます。

レザー・レーン・マーケット (Leather Lane Market)

以前は衣料品のマーケットでしたが、現在ストリート・フードのマーケットになっています。ラップ系のお店が多いですが、タイ、ジャパニーズ、カレー、魚のグリルなどいろいろな種類の食べ物が並んでいます。シティからちょっと外れ、観光客も多くないせいか、シティの他のマーケットと比べると、価格設定が低いような気がします。先日ハットン・ガーデンに行ったついでに、スズキと海老のグリル・サラダ・ライス付を食べましたが、結構おいしくて、ボリュームがすごかったです。しかも£7でニコニコ。

オールド・マイター (Ye Olde Mitre)

ハットン・ガーデンとエリー・プレイスを結ぶ、ほそ~い通りにあるパブです。オリジナルのパブは16世紀に建てられたようですが、現在の建物は1930年代のもののようです。

私は表の部屋にしか入ったことはありませんが、上の階と、多分奥に部屋があると思われます。でも外の雰囲気も良いので、天気がよければ外で飲むのがいいです。

写真は土曜日に撮影したので、パブは閉まっていました。シティやその近辺のお店やパブは、土日お休みのところが多いのです。

 

交通手段

地下鉄

最寄り駅はファリンドン (Farringdon) とチャンサリー・レーン (Chancery Lane)です。

StationLine
FarringdonHammersmith & City, Circle, Metropolitan, Thameslink
Chancery LaneCentral

バス

オックスフォード・サーカスから8番でハットン・ガーデンの南、55番でハットン・ガーデン北のセント・ピーターズ・イタリアン教会のそばに行けます。

徒歩

下の地図を見てください。

ハットン・ガーデンの南の端から北の端まで10分ぐらいです。またファリンドン駅からチャンサリー・レーン駅までも10分ぐらいです。

他の観光地からは、セント・ポール大聖堂から10分、大英博物館からは20分ぐらいです。歩くのが好きな方は、いろいろ見ながら散歩すると、新しい発見があるでしょう。