オルドゲートで映画

ちょっと前になりますが 『Mary Queen of Scotts (ふたりの女王メアリーとエリザベス)』 を観に行ってきました。

 

 

私はたま~に観たい映画があると映画館に行きます。

イギリスの映画館で、有名でたくさんあるのが Odeon とVueです。 Odeon はイギリス国内に122の映画館・960のスクリーンを所有、Vueは228の映画館と1989のスクリーンを所有しています。ロンドンの中を歩いていると、あちこちで目にします。また、映画のUKプレミアの多くは、Odeon 又は Vue のレスター・スクエアで行われます。ミュージシャンと比べ俳優さん達はサーヴィス精神が旺盛のようで、サインをしたりファンと一緒に写真を撮ったりしてくれます。Odeon レスター・スクエアは去年大改装が行われ、かなりゴージャスに生まれ変わり、昨年末リオープンしました。

 

カーゾン・シネマ・オルドゲート (Curzon Cinema Aldgate)

 

しかし、私のお気に入りの映画館は Curzon Cinemaです。現在イギリス国内に12の映画館がありますが、5~6年ほど前までは、ロンドン市内4カ所、プラス他2カ所しかありませんでした。もともとここに行き始めたのは、観たい外国語の映画上映が多かったからだったと思います。そしてロンドン市内の3か所、メイフェア (Mayfair)、ソーホー (Soho)、ブルームズバリー (Bloomsbury) のいずれも、オフィスや家から行きやすかったのもあります。映画館はどれも小さく、人も多くなく、ゆっくり落ち着いて観れるのも好きです。ハリウッドの派手な演出の映画を見るには、VueとかOdeonの大スクリーンの方が良いですが、そうでない場合、放映時間と自分の予定にもよりますが、基本的にはCurzonを選びます。

さて5~6年前からどんどん拡大している Curzon ですが、2年前にオルドゲート (Aldgate)にもオープンしたようです。オルドゲートはシティのすぐ隣りですが、昔はあまり良いイメージがなかったので、しばらく行っていませんでした。最近通る度に開拓されている感があったのと、『Mary Queen of Scotts 』の上映時間も、仕事帰りに歩いて行ってピッタリだったので行ってきました。

 Curzon Aldgate はオルドゲート・イースト駅から徒歩3分、新しいビルが建ち並ぶ一角にひっそりとあります。建物の前には噴水があり、小さな公園となっています。夏にちょっと日陰で休みたいという時には良いのではないでしょうか?

入り口を入ると、オシャレなバーになっていました。とても雰囲気が良いです。バーは映画を観ない人でも利用できます。よく見ませんでしたが、壁に貼ってある写真は多分、古い映画のシーンでしょう。バーで飲み物を買って、映画館の中に持ち込めます。紙コップにコーラよりも、良いと思います。当日券を買う場合、チケットはバーカウンターで買います。バーが混んでいると並ぶので、余裕を持っていくか、予めネットで予約しておいた方がいいかもしれません。

1番上の写真。各スクリーンへ入る通路のデザインもオシャレで、テンションがあがります。この映画館にはスクリーンが4つありますが、最小58席、最大76席なので、あまり違いはないようです。私が入ったスクリーンは、広々としたスペースに、ゆったりとした椅子が置いてありました。なかなか良かったです。

 

オルドゲート (Aldgate)

 

写真はオルドゲート駅前です。オルドゲートイースト駅まで徒歩2~3分です。

シティのすぐ隣りですが、反対側の隣りには、昔の日本人駐在員が「悪いことしたらホワイトチャペル (Whitechapel) に置き去りにするぞ」とネタにしていたホワイトチャペルがあり、治安が良くなかったです。特に東洋人は人種差別のターゲットにされるとも言われていました。この辺りに昔からあるものといえば、昔の(今でも?)日本のガイドブックに載っていた日曜日に行われるブリックレーン・マーケットやペチコートレーン・マーケットと、ホワイトチャペルギャラリーです。マーケットは好みにもよるのでしょうが、わざわざガイドブックに載せるようなものではないと思います。

2001年~2004年まで,、私はこのオルドゲートにある簿記・会計の学校に行っていました。何故そんな何もなく治安が悪いところにある学校を選んだのかというと、安かったからです。以前の仕事を辞め、この先どうしよう、お金にならないと困るな・・ぐらいで会計士になろうとは思ったのですが、勉強が続くかどうかもわからないということで、安い学校を選びました。かなり緩いです。ちなみに当時、会計で有名なBPPや現在のKaplan など他の学校も、大体治安の良くないところにあったので、あまり変わりなかったと思います。

学校はオルドゲートイースト (Aldgate East) の駅から歩いて3分、周りは洋服などの倉庫が多かったような気がします。かなり怪しいです。でも、あの学校で友達ができ、お互い刺激したり助け合いながら勉強できたのが、途中であきらめることがなかった理由だと思うので正解でした。レベルが上がって、科目によって先生を選び、他の学校にも行ったのですが、他はこういう和気藹々とした感じではなかったです。資格取得目前だったせいもあるかもしれませんが、休み時間の長さとか、休憩室とかの違いもあるでしょう。当時既にネットで勉強ができた時代に学校に行く目的はそもそも、他人と刺激し合うことと情報交換なので、それがないところは高くても先生が良くても意味がありません。但し、試験直前のリヴィジョンや模擬試験のコースは良い学校の方がいいと思います。

そんな思い出のあるオルドゲートですが、私が学校に通っている頃は、駅から学校に行く途中の公園のそばに、新しいフラットができたぐらいでした。基本何もない公園のそばを、仕事帰りの真っ暗の中歩くのは怖かったです。しかしあれから20年近く経った今、オルドゲートもイーストも駅がずいぶん綺麗になり、駅前にはビルも増え、タワーヒル側に歩いていくと、オシャレなバーやレストランがあります。私が通っていた学校からタワーブリッジまで歩いて20分ほどですが、当時は何もないし、怖いしで歩く気にはなりませんでしたが、今は夜でも場所を選んで歩けば大丈夫そうです。あくまで場所を選んでです

 

  

ふたりの女王 メリーとエリザベス (Mary, Queen of Scotts)

 

 

邦題は『ふたりの女王メアリーとエリザベス』のようです。確かに、ふたりの女王の戦いの映画かもしれませんが、原題 『Mary, Queen of Scotts』とメアリーだけなので不思議です。

日本では悲劇の女王だとか、美しいメアリーに嫉妬したエリザベスに処刑されたとか、メアリーを良く思う人が多いようですが、私のイメージはこの映画を観た感想のまま。男もしくはセ○○スが好きで、気位は高いけど、国民のことなんて別に考えていない愚かな女王です。国民のことを考えないのは、彼女はフランス生活が長かったので、スコットランドに興味がなかったのかもしれませんが、それでは側近もついてこないし、国はおさめられません。男にだらしないのも、権力と美貌があれば、いくらでも男がいいよってくるからしょうがないという人もいるでしょうが、いちいち関係をもたくないもいいので国民にはよく思われないでしょうし、相手を選ばないといけません。

私が持つ愚かなイメージのメアリーが、映像でこれでもかというほど、血なまぐさく表現されている映画です。おまけに、メアリーを中心に描くと、エリザベスまでこんな風に醜く陰湿な人に描かれてしまうのねという。歴史というよりは、男好きな若い女を巡って、男がコロし合い、その女に嫉妬する年上の従姉は、容姿も中身も醜いという、昼ドラの西洋時代劇版です。返り血、出産の血、女性特有の血、ありとあらゆる血が、映像とともに臭ってくる感じで気持ち悪かったです。この感想は製作側には嬉しいレビューかもしれませんけどね。そして、リッツィオ役があまりにもイメージからかけ離れ、野性的で品がなく、何故この人が宮廷にいて、この男のために事件になるのかが全く理解できません。

唯一この映画で良かったのは景色でしょうか? 最初の方は景色が美しく、すごくワクワクしていたのですが・・・ 一瞬で期待を裏切られました。

映画が終わった後、海上の雰囲気がどんよりしていました。誰の顔にもいい映画だったねという表情はありません。トイレに行くと良い映画の場合は、知らない人と「いい映画だったわね~」なんて会話がかわされるのが常ですが、みな怖い顔をしてさっさと用事をすませて出て行きました。

20年前の『エリザベス』が本当に素晴らしく、ビデオも買って、セリフを覚えるほど何度も観ました。ああいうのを期待していたので、かなりガッカリでした。

 

 

私の次の映画の予定は来月の 『Stiv』です。私の大好きなミュージシャン スティーヴ・ベイターズ (Stiv Bators) のドキュメンタリーフィルム。映画館はリージェント・ストリート・シネマ (Regent Street Cinema) という19世紀にオープンしたところです。内装が素敵なので、そちらも楽しみです。

1 thought on “オルドゲートで映画

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