ギルドホール&ランチマーケット

シティ・オブ・ロンドンの市庁舎ギルドホールとその関連施設を紹介します。

 

 

 

 

 

ギルドホール (Guildhall)

 

 

シティ・オブ・ロンドンの市庁舎であるギルドホール。バンク駅やセント・ポール駅からは歩いて5分ですが、大通りに面していないためか、実はこの素晴らしい空間を見過ごしたままロンドンに暮らしている人がたくさんいます。ギルドホールには、美術館、図書館、博物館、教会、裁判所などが隣接していて見所がたくさんあるので、一部紹介させていただきます。上の馬車は、11月のロード・メイヤー・ショーのために用意されたものです。ギルドホール西側のメインエントランスの横に飾ってありました。確か一昨年の写真だと思います。

ギルドホールは’Guild=支払い’ということで、もともと税金を払う場所という意味だったそうです。ローマ人の時代から発展してきたこの地は、800年以上にも渡り行政・司法の中心で、現在ある建物は15世紀に建設されました。その後、ロンドン大火や第二次戦争で破壊されましたが、地下にある礼拝堂は大きな被害を受けることなく当時のまま残っていて、現在はイベント・ホールとしても利用されています。

 

グレートホール (Great Hall)

 

グレートホールは大火や戦争で大分破壊されましたが、修復を繰り返され、現在も15世紀の雰囲気を残しています。ここではその昔裁判が行われていて、9日間女王のレディ・ジェーンやトーマス・カルペパー(ヘンリー8世の妻であるアン・ブリーンやキャサリン・ヘイワードと関係をもっていた)など多くの人が判決を受けました。現在は、ロード・メイヤーの就任式や公的なイベントの他に、イベントホールとしても貸し出されており、イベントがない日には一般公開もされていますのえ、見学する方法をご紹介します。

① 一般見学

基本的には毎日開いていますが、見学ができるのはイベントがない時です。シティ・オブ・ロンドンなどが主催の大掛かりなイベントは事前に調べればわかりますが、その他の民間のイベントは調べるのが難しいかもしれません。この近くに来ることがあれば、受付で聞いてみるのがいいでしょう。私が行った時は受付で尋ねると、奥の係りの人に電話をして、見学可能かどうかを確認していました。

グレートホールの受付は、ギルドホールの西側ガラス張りのメインエントランスを入ったところにあります。受付の方に見学できるか確認し、ビジターパスを受け取り、セキュリティーを通って中に入ります。ギルドホールヤードが見えるガラスの通路を歩いていくと、係りの人が「グレートホールはそこから」と教えてくれます。たまに数人のグループがいますが、ひとりで静かに見学できることもあります。私にとっては、かなり贅沢なランチタイムです。

② ガイドツアー

確実に一般見学ができるのは、月1回のガイドツアーの時です。但し、2019年は2月と8月はありません。ツアー公式サイトで日にちを確認し、事前にメールで予約をします。グレートホールは確実に入れますが、他にどういうコースになるのかは確認できていません。今年はツアーに参加してみようと思っているので、参加後報告させていただきます。ギルドホールの中に素晴らしい地下礼拝堂があるので、見学できると良いのですが。

③ イベント

グレートホール、旧図書館、地下礼拝堂、その他のギルドホール内の部屋、そしてアート・ギャラリーもイベントスペースとして貸し出しています。セミナー、スタンディングのネットワーキングイベントやディナー、様々なイベントに対応しているのです。グレートホールは900人まで入るので、大きなイベントになりますが、東西2つある地下礼拝堂は250人ほど、1番小さい部屋は24人と、サイズも様々です。イベントを企画中の方は、ギルドホールでの開催を考えてみはいかがでしょうか? 日本にはない雰囲気を味わえると思います。

 

 

アートギャラリー (guildhall Art Gallery)

 

 オリジナルのアートギャラリーは1885年のヴィクトリア女王の時代に建てられました。第二次大戦中に建物は破壊されましたが、絵画の多くは既に非難させられていたので、一部を除き無事でした。1980年代から大々的な再建が始まり、1999年に現在のギャラリーが完成しました。80年代の再建中に、2世紀に建設されたと思われるローマ時代の円形演技場の一部が発見され、現在ギャラリーの地下に展示されています。

上の写真は、入り口から階段を上った階にあるラファエロ前派の絵画のコーナーです。展示物は時々変わります。私のお気に入りは、半地下にある’ロンドンの絵画’のコーナー。17世紀のロンドン大火や当時の街並み、19世紀のタワー・ブリッジの完成など、シティの歴史コーナーになっていて、現在との違いがよくわかります。

更に下に行くと・・・

ローマ円形演技場のコーナーがあります。上の写真のようになっています。ローマの円形演技場では、格闘技、公開処刑、宗教的な儀式などが繰り広げられたということで、その様子を表現しているのかと思われます。私の個人的な意見としては、ローマの遺跡はそれだけで展示して欲しいのですけどね。でも子供達もたくさん訪れるので、遺跡だけよりは、こういう方が興味をそそるかもしれません。

 

 

セント・ローレンス・ジュウリー (St Lawrence Jewry)

 

ロード・メイヤーのオフィシャル・チャーチでギルドホールヤードに背を向けて建っています。下の’ランチマーケット’の記事の写真にが教会の後姿が写っています。

教会は12世紀にセント・ローレンスに捧げられて建てられました。当時教会の近くにはユダヤ人(Jews) のゲットーがあったのが名前の由来のようです。この教会も17世紀の大火で破壊され、クリストファー・レンによって再建、更に、第二次世界大戦中にまた破壊され、その後再建されて現在の姿になっています。

月曜から金曜日に開いていて、コーヒーなどもだしてくれる時もあるので、近くを通ったらフラりと立ち寄ってみてください。

 

ランチマーケット (Lunch Market)

 

*左にある教会がセント・ローレンス・ジュウリーです。

1年間に10回開催されるランチ・マーケットです。毎月何週目とは決まっていませんが木曜日です。日程はサイトで確認する必要があります。

その時々によって、お店の数も種類も違います。いつも長い列ができているイギリス人に人気の食べ物は、ギリシャやイスラエルのラップです。お肉やハルミチーズとサラダをラップに包んでくれます。ラップは人気があるので、お店が何軒か出ていますが、多分ラップ好きにはご贔屓のお店があり、列の長さが違うのかもしれません。最近私が気に入ったのは、アルゼンチン・ステーキ。とても柔らかくておいしいのですが、すぐに硬くなるので、買ったらそのまま教会の裏にあるベンチに座って食べるのをおすすめします。ギャラリーの前に座って食べている人も多いです。他にはパエリアとか、バブル&スクィック(イギリスの伝統的な料理・野菜をマッシュポテトに混ぜたもの)キッシュのお店などもよく出店されています。たまに焼うどんとか日本のものも見かけます。

シティはランチタイムのフードマーケットもあちこちにあるので、いろいろ覗いてみるのが面白いです。60以上の大企業のお偉いさん風の人とか、日本ではスーツで屋台に並ばなそうな人達も普通に並んで、立ち食いしてます。

 

ブラックウェルハウス (Blackwell House)

 

ギルドホール・アート・ギャラリーの横、セント・ローレンス・ジュウリーの後ろにあるこの建物。観光名所ではなくオフィスビルです。弁護士事務所やファイナンス関係の会社などが借りているサーヴィス・オフィス。

何故このサーヴィス・オフィスの紹介をするかといいますと、このビルにはとても古くて貴重なエレベーターがあります。写真を見てください。

このようなドアのエレベーターは、初めてロンドンに来た頃に住んでいたフラットにありました。このタイプのドアは重くて開け閉めが大変、しかもキチンと閉めないとエレベーターは動きません。誰かが閉め忘れると、エレベーターを呼んでも来ないので、その当時住んでいたのは5階でしたが、結局ほとんど階段を利用していました。当時のフラットの他、数ヵ所どこかで見たことは覚えていますが、このブラックウェルハウスにあるエレベーターは、古いのはドアだけではありません。

このエレベーターの何がすごいかというと、他のは現代の当たり前のエレベーターと同様、ボタンを押すと選んだ階に移動します。しかし、ここのエレベターは手動です。どこまで手動だったかは覚えていませんが、管理会社の女性が一所懸命クルクルまわしていました。ロンドン生活30年近いある日、初めて見て本当に感動したのですが、50代、60代のイギリス人でさえ、生まれて始めて見たというぐらい珍しいものです。彼らには’ハリー・ポッター・リフト’と呼ばれています。

ここは最初に言ったように観光地ではありませんが、入る方法はないわけではありません。1番簡単なのは、ここにオフィスを借りることですが、ミーティングルームだけ借りることも可能です。オフィスは1人用からあり、あまり大きい部屋はないので、ロンドンでこれから起業をする人や少人数の事務所用です。古いビルで冷房がないですが、モダンなビルと違い窓を開けることができます。日本人的には冷房が必要な日は年に数日ぐらいのロンドンなら全然問題ありません。毎日ギルドホールを眺めながらお仕事って、めちゃめちゃ素敵じゃないですか? 

 

City of Londonhttps://www.cityoflondon.gov.uk/
Guildhall (For booking events)http://www.guildhall.cityoflondon.gov.uk/
St Lawrence Jewryhttps://www.stlawrencejewry.org.uk/

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